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2007 受賞ロボット
「今年のロボット」大賞
中小・ベンチャー企業賞
日本機械工業連合会会長賞
中小企業基盤整備機構理事長賞
審査委員特別賞
優秀賞 ― サービスロボット部門
優秀賞 ― 産業用ロボット部門
優秀賞 ― 公共・フロンティアロボット部門
優秀賞 ― 部品・ソフトウェア部門
受賞者インタビュー
実施記録

「今年のロボット」大賞2007 受賞ロボット

「今年のロボット」大賞 (経済産業大臣賞)

中小・ベンチャー企業賞 (中小企業庁長官賞)

日本機械工業連合会会長賞

中小企業基盤整備機構理事長賞

審査委員特別賞

優秀賞 ― サービスロボット部門

優秀賞 ― 産業用ロボット部門

優秀賞 ― 公共・フロンティアロボット部門

優秀賞 ― 部品・ソフトウェア部門

「今年のロボット」大賞 (経済産業大臣賞)

2台のM-430iAのビジュアルトラッキングによる高速ハンドリング

2台のM-430iAのビジュアルトラッキングによる高速ハンドリング

ファナック株式会社

詳細PDF (259.6KB)

動画

受賞者インタビュー

コンベア上を高速で流れてくる物品を瞬時に、正確にピッキングする垂直多関節ロボット。毎分120個以上の処理能力で24時間稼働を可能にする動作性能を持つ。物品へのオイル汚染防止のための樹脂製ギアを組み合わせた手首構造や、清潔性、洗浄性を高めるために、酸・アルカリ洗浄が可能な耐性アームが採用されている。こうした高速・連続稼動性、清潔性、洗浄性、耐薬品性を要求される食品・医薬品の世界各国の物流現場において多数採用され、製造コストの激減と高い製造品質を実現している。これまでの人手や専用機に頼っていたハンドリング作業を代替する安価で高質な作業を提供するロボットシステムとして、平成18年10月発売後、平成19年8月現在全世界で通算150台を販売している。

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中小・ベンチャー企業賞 (中小企業庁長官賞)

miuro(ミューロ)

miuro(ミューロ)

株式会社ゼットエムピー

詳細PDF (252.6KB)

動画

iPodなど携帯音楽プレーヤー、PCの音楽ライブラリ、ネットラジオの再生が可能なネットワークオーディオロボット。本体は、音楽に合わせてダンスをしたり、人についてきたり、好きなところへ移動させて音楽を楽しむことができる。また、さわって音楽を再生するといった直感的な操作が特徴。音響機器としてのすぐれた基本性能に加え、ジャイロ・加速度センサ等を搭載し、移動しながら音楽を楽しむ新しいリスニングスタイルを提案。平成19年1月にウェブにて販売開始。初期ロットの500台を完売している。ケンウッドと共同開発した高音質スピーカシステムと、快適に音楽を楽しむためにロボット技術を融合させることで新規市場創出を狙っている。今年12月1日よりアップルストアでの限定モデル販売や来年度の廉価版モデルの販売により本格的な市場開発を計画している。

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日本機械工業連合会会長賞

無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」

無軌道自律走行ロボット「血液検体搬送ロボットシステム」

松下電工株式会社

詳細PDF (276.9KB)

動画

ロボット誘導のためのガイド線を不要にした無軌道自律移動技術を生体臨床検査の搬送作業に高度応用したロボットシステム。血液検体をストッカーから受け取り、複数の血液検査装置へ分配、検査後は回収ストッカーに戻すという一連の作業を、複数台の自律ロボット群が行うものである。また、自動充電システムにより、電池残量に応じて各ロボットに適宜充電がおこなわれ、群全体としては24時間の検査要求へ対応している。無軌道での群制御、精密なドッキングシステム、自動充電システムを実用化することで、病院や臨床検査企業において現在17台が導入されている。これからさらにニーズの高まる医療・健康産業を支える臨床検査作業は、正確さとともに、納期厳守で夜間に集中するため、ロボット導入による信頼性向上、効率化の効果は大きい。

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中小企業基盤整備機構理事長賞

超小型高精度高出力トルクACサーボアクチュエータ

超小型高精度高出力トルクACサーボアクチュエータ

株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ

詳細PDF (249.5KB)

動画

ヒューマノイドや各種ロボットの手指駆動部、組立て装置等に装着される把持機構の駆動部に使用される超小型高精度高トルクアクチュエータ。最大0.3Nmの高出力トルクと0.16度の高位置決め精度に加え、直径13mmという今までにない超小型・軽量化によりスペースの大幅な効率的活用が可能となり、装置の高精度化、小型化、軽量化に貢献。またDCモータのブラシのような磨耗部分が無く、産業用としての耐久性に優れ、メンテナンスフリー化を実現している。超小型サーボモータのAC化と信頼性に定評のあるハーモニックギアの組み合わせにより超小型アクチュエータの高信頼化を実現。現在多くの引き合いと研究開発向きの利用が広がっている。また、ロボット機構としての新機構発想の支援と用途拡大に大きく寄与している。

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審査委員特別賞

MR画像誘導下小型手術用ロボティックシステム

MR画像誘導下小型手術用ロボティックシステム

九州大学
株式会社日立製作所
株式会社日立メディコ
瑞穂医科工業株式会社
東京大学
早稲田大学

詳細PDF (241.0KB)

動画

磁気共鳴診断(MR)画像誘導下手術において、1cm径と細径でありながら人の手のように動く微細な操作が可能な手術用ロボット鉗子と、軟性組織の描出性能に優れるMR画像による手術中のリアルタイムナビから成る内視鏡外科手術支援システム。人の眼に見えない情報と人の手を超えた道具の融合により、外科手術で最も高度な技術を要求される内視鏡外科手術をこれまでにない正確さと安全性で実現する。このシステムはまだ研究開発段階であり、九州大学病院では、これらの臨床応用に向けオープンMRI治療室を設置しMR画像誘導による治療研究を継続している。平成19年4月~9月の間に8例の肝癌に対する治療を行い、MR画像誘導ナビの有用性を確認している。MRIで体内を実時間で見ながら手術ができるシステムは世界でも例がないため、早期実用化が望まれている。

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優秀賞 ― サービスロボット部門

教育用レゴ マインドストームNXT

教育用レゴ マインドストームNXT

レゴジャパン株式会社 レゴ エデュケーション

詳細PDF (280.5KB)

動画

高品質なレゴブロックのテクニックブロックやギアなどのさまざまな部品やセンサーを使ってロボットを組み立て、教育用NXTソフトウエアを使ってプログラミングしてロボットを実際に動かし、検証するといった一連の試行錯誤を一つの製品で学べる自律型ロボット教材。実際に体験しながら学習することで子どもたちの創造性を育成し、楽しみながら科学技術への関心意欲を高め、コミュニケーション力・問題解決能力を高めることが出来る。世界25,000以上、日本1,000以上の教育機関に導入されている。また、世界35カ国以上から10万人を超す子どもたちが参加している世界最大のロボティクス大会では、技術のみならず、仲間とつくり上げるチームワークやコミュニケーションなど国際的な人材育成にも貢献している。

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小型ヒューマノイドロボット HOAP

小型ヒューマノイドロボット HOAP

富士通株式会社
株式会社富士通研究所
富士通オートメーション株式会社

詳細PDF (294.3KB)

動画

二足歩行制御、カメラやマイクを使ったコミュニケーション、視覚と動作を連携させたロボット制御の研究開発用小型ヒューマノイドロボット。高性能なアクチュエーター、姿勢安定のためのライブラリーなどを装備した身長60cmの本体に、制御プログラムの事前確認が可能なシミュレーションソフトが標準添付され、また、内部インターフェース情報が公開されているため、開発ユーザーが自由で高度なロボット研究開発を行なうことが可能である。2001年より本格的二足歩行ヒューマノイドロボットとして販売され、国内外の大学、研究機関、企業などで通算129台の販売実績である。全世界でのHOAPを使った様々な研究が二足歩行ヒューマノイドロボットの開発速度を高めている。

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優秀賞 ― 産業用ロボット部門

連結式医薬品容器交換ロボット

連結式医薬品容器交換ロボット

株式会社ツムラ
富士重工業株式会社

詳細PDF (283.8KB)

動画

クリーンルームなどの狭い製造室での小回りが効き、±5mmの高い精度で位置決めが可能な搬送ロボット。医薬品工場内で使われている約200kgの大型容器や製品を箱詰めしたケースを自動連結して搬送する。1回の充電で1日分の搬送量をこなすことができ、生産状況に合わせて自由に経路や組合せを変更して稼動させることができる。既存の生産ラインでも適用しやすいため、各種部門での作業者の負担軽減、安全性の確保に有用である。現在、医薬品の造粒ラインで3台が稼働し、今後同様の医薬品工場への導入予定である。低価格・高品質な薬を安定的に供給しなければならない製薬会社においては、無人化製造による約30%の増産実績は大きい。また、人の製造室内への立入りが60%減となるため、高度GMPへの適合が容易となるメリットも大きい。

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優秀賞 ― 公共・フロンティアロボット部門

血管内手術の技術トレーニングのための超精密人体ロボット イブ

血管内手術の技術トレーニングのための超精密人体ロボット イブ

ファイン・バイオメディカル有限会社
名古屋大学

詳細PDF (271.6KB)

動画

名古屋大学福田研究室の技術を基に実用化した、血管内カテーテル手術(血管諸疾患に対する最先端医療)の技術トレーニングを目的とする世界初のテーラーメイド患者ロボット。体内には、CT/MRI像をもとに患者個人の血管が精密に再現(精度:0.01mm)され、疑似血液の循環による血管の脈動や医療器具の操作感覚をリアリティ高く再現されている。血管に加えられた応力等から手術の進行状況を分析し「アブナイ」などと声や映像で術者に状況をフィードバックする。動物実験に代替する、「身体再現性」と「機能性」に優れたシミュレーション環境を提供することから、2005年の万国博覧会(愛・地球博)への出展を機に、医師や医療機器メーカから高い評価を受け、医療技術の伝達、教育、評価のためのロボットとして現在広く活躍している。

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消防ロボット

消防ロボット

株式会社小松製作所
株式会社アイヴィス
株式会社アイデンビデオトロニクス
株式会社サイヴァース
株式会社マルマテクニカ

詳細PDF (238.3KB)

動画

人間では危険で近づけない火元まで近づいて消火作業ができる無線遠隔操縦の消防ロボット。小型なロボットのため狭い場所でも侵入でき、高画質・広画角の8眼マルチカメラによるパノラマ映像伝送や多チャンネル化による10台の映像伝送機能は、消防ロボット10台の同時使用も可能とし、より効率的な早期消火を実現している。毎分5000リットルと消防士が持つ消火ノズルの10倍の消火能力を誇るとともに、人間では高熱にさらされる危険な状況でも、安全な場所から遠隔で大量放水を可能とし、大幅な安全性向上にも寄与している。現在、東京消防庁に2台配備され、今後随時追加配備予定である。消防の中でもレスキュー隊と呼ばれる特殊部隊が出動する大規模火災、危険度の高い現場での利用を想定。

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優秀賞 ― 部品・ソフトウェア部門

HG1T/HG1H形小形ティーチングペンダント

HG1T/HG1H形小形ティーチングペンダント

IDEC株式会社

詳細PDF (246.1KB)

動画

ロボットの動作を教示するために必要不可欠な装置として、ロボット業界として世界で初めて、ハードウェア・ソフトウェア・安全技術の標準化構造とし、特にソフトウェアの利便性を高め、ロボットメーカーでの開発費用の大幅削減(90%減)を実現。ロボットのティーチング用の基本的な操作を網羅した標準システムソフトを搭載するとともに、カスタマイズにも対応。イネーブルスイッチと非常停止スイッチを搭載するなど、安全にも配慮している。産業用ロボットの縁の下の力持ち的存在で、これまでに累計14,000台を販売し、前年度比190%を超えるスピードで伸長している。安全性および人と直接ふれるインターフェースの重要性に注力し、国際規格の策定にも積極的に取り組んでおり、国際市場での標準ペンダントとして期待が大きい。

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国際標準準拠のRTミドルウェア(OpenRTM-aist-0.4.0)

国際標準準拠のRTミドルウェア(OpenRTM-aist-0.4.0)

独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
独立行政法人 産業技術総合研究所
社団法人 日本ロボット工業会

詳細PDF (279.6KB)

動画

ユーザの多様なニーズに応えられるロボットシステムの実現を目的として、ロボットシステムの機能部品(センサ、サーボ、モータ等)のモジュール化の枠組みを標準化。モジュール化された部品を組み合わせることで、ロボット設計者(システムインテグレータ)がユーザの要望に応えるロボットシステムを効率的に開発することを可能とする、国際標準に準拠したRTミドルウエア。少子高齢化に伴い、介護、介助、コミュニケーションなどの生活支援ロボットの開発が求められているが、RTミドルウェアの普及により、ロボット技術の標準化が加速され、膨大な費用が必要であったロボット開発のコストが削減され、日常生活で使われる多種多様なロボットが手の届く価格で商品化されることが期待される。

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ロボット・FA機器向けオープンネットワークインタフェース "ORiN"

ロボット・FA機器向けオープンネットワークインタフェース "ORiN"

株式会社デンソーウェーブ

詳細PDF (222.3KB)

動画

ネットワークに接続された各種装置に統合的にアクセスするインタフェース仕様により、メーカーや機種に関係せず、共通した方法でロボット・コンピュータ間の情報交換が可能となるソフト。ORiN協議会により試験フィードバック、仕様制定され、(1)分散オブジェクト技術に基づくソフトインタフェース、(2)XMLによるロボット情報表現、(3)SOAPによる遠隔通信機能など、先進標準技術により構成され、ロボットのみならず幅広い分野へも適用されている。2006年より販売開始し、現在国内外で140本以上が導入されている。自社ではカーエアコン製造ラインに導入、350台以上の機器が接続され、稼働監視・保守情報収集に活用。大幅な稼働率向上を達成している。またORiN協議会による多様な生産システムへの適用・国際標準化活動も進めている。

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