研究用マウス飼育自動化システム「RoboRack」
[グローバル・リンクス・テクノロジー株式会社]
概要
本機は、研究用マウスの飼育について、これまで人手で行っていた①ケージの交換作業②敷材の交換③餌や水の補給を自動化している。研究用マウスの飼育を行う場合、飼育環境にも配慮した対応が必要であるが故、飼育を行う研究員には、精神的にも肉体的に過度な負担がかかっている。本機は、研究用マウスに過度なストレスを与えないようにしつつも、これまで若手の研究員が中心となり手作業で行っていた研究用マウスの飼育を自動化し、過度なストレスを与えない飼育環境と飼育者の安全・安心の確保を両立することが可能となるものである。
評価のポイント
研究機関・大学などの研究員の負担である「マウスの飼育」を、マウスへの負荷を減らしつつ自動化することで実験動物と人の接触リスクの回避、実験範囲や対象規模の拡大、さらには新たな実験体制の構築を提案するものである。作業時間を有効活用できることで研究の加速が可能となることから、今後の展開が期待できる。中小企業ならではの強みを生かし、ターゲットユーザーのニーズにきめ細かく応え、開発を完成させた点も評価できる。国内では年間約1千万匹の研究用マウスが必要とされていることを踏まえると、重要なシステムであると評価。
人にもマウスにもやさしい、 新しい飼育方法を提案します
RoboRackⓇとは
RoboRackⓇは、医療研究等の現場における実験マウスの飼育作 業を自動化した世界初のロボットです。 実験マウスの飼育作業を具体的に挙げると
①敷材交換(ケージの新旧交換や新たな敷材の供給)
②給餌(マウスへの餌供給)
③給水(マウスへの水供給)
等ありますが、従来は基本的に全て手作業で行われてきました。 RoboRackⓇはこれらの作業を人間の手を介さずに行うロボットとして7年前に開発がスタートしました。
動物実験の現状と課題
動物実験は、医療技術、薬品、農薬、化学製品、化粧品や食品添加 物等の開発や、あらゆる物質の安全性や有効性、危険性を研究する ために必要とされています。特に、医学や薬学の分野において、臨床 実験(治験)の前段階として欠かすことのできない、重要なものです。 近年は、癌や難病治療のための新薬開発、IPS細胞に代表される再 生医療技術の開発にも用いられており、更に、今般世界的な猛威を 振るう新型コロナウイルス(COVID-19)の脅威への対抗策として も、益々その重要性が認知されています。 一方で、近年は、動物愛護の観点から動物実験の適正化が強く求 められており、各研究機関でも実験動物に対する不必要な苦痛やス トレスを与えることの無いよう、最大限の注意を払っています。しかし 実際は、飼育水準の維持等、実質的な対応には大変苦慮しているの が現状のようです。 また、昨年より猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大の影 響で、実験施設への入室が制限されることもあり、ただでさえ人手不 足が課題となっている現場において、人員と作業時間の確保が極め て難しい状態になっています。
RoboRackⓇによる自動化により・・・
これまで、実験マウスの飼育作業の自動化は難しいとされ、手作業 での飼育が主でした。RoboRackⓇが実現する飼育作業の自動化 は、飼育員の負担を軽減するだけでなく、動物と人の接触によるリス クを回避し、実験の精度と再現性の向上を実現します。ひいては、よ り多くの要求に応える実験が可能となり、我が国そして世界の医学 の発展に貢献できると考えています。 また、実験マウスに対しても充実したケアを実現しています。マウ スに余計なストレスを与えないよう騒音を抑えるなど、細部まで徹底 的にこだわりました。(RoboRackⓇの実際の動作については、弊社 Webサイトhttp://www.glinx.co.jp/products02/index.html の動画をぜひご覧ください。) 従来もそうであったように、これからも人類が健康に暮らすために は、医療研究の発展が重要な役割を担うことは言うまでもありませ ん。我々は、このRoboRackⓇが医療研究の業界に革命を与えるものと確信しています。