fvの背景画像 fvの小さい背景画像
Small and Medium-sized Enterprise and Venture Company Award (Director-General of the Small and Medium Enterprise Agency Award)優秀賞 中小企業・ベンチャー部門

はまで式全自動イカ釣り機

[株式会社東和電機製作所]

はまで式全自動イカ釣り機

概要

漁業者からイカ釣り漁具の製作を依頼され電気式自動イカ釣機の開発に着手した。1971年に「はまで式全自動イカ釣り機」として販売され、4年後には年間1万台を超すヒットとなった。その後も、漁業者の要望を聞きながら改良が重ねられ、数多くのイカ釣機が製作された。その結果、「シャクリ」という漁業者の熟練技術を数値化し、自動水深への応用が可能な負荷検知機能や漁探連動機能等の自動制御を実現。

評価のポイント

漁業産業の維持と高度化

近年の水産従事者の減少、及び高齢化に伴い、今後国内におい てイカ釣り産業を継続させていく為には、作業効率の改善と省力 化が要求される。 更に、油代の高騰により、 ますます漁業経営を圧迫し廃業を余儀 なくされる従事者が増加している。日本近海にて操業するイカ釣 り従事者のかような最悪の状況を改善する為には、作業負担の軽 減だけでなく、既存のランニングコストを軽減し、漁業者の還元利 益率の向上が求められる。 漁師は人員が足りない状況で、より効率的に操業を行う必要があり、漁業者の負担を少しでも減らし、また今後の産業継続の為、 後継者にとっても魅力ある環境を産官学一体となり提供していく 必要がある。

熟練の技シャクリのプログラム制御に成功/海外でもトップシェアを維持するイカ釣り機

イカ釣り漁業において、既存の漁師による一本釣りの手法から、 漁業従事者の負担軽減と効率化の為、コンピュータ制御によって 自動で操業。 当時は漁師の技量によるところが大きかったが、 「シャクリ」 と言 われる技術を数値化し、アルゴリズムとしたプログラム制御に成功 した。 漁師はブリッジ (操船室) にいながらにして、船体に装備させてい る自動イカ釣り機を全て操作する事が可能である。 漁師がわかり易い様インターフェイスを簡略化したのも好評。 また甲板上での作業が減ることにより、船上からの転落の可能 性も軽減し、安全性の向上にも貢献。 最終的な目標は、海上の人身事故を防ぐため、また従事者減少 の為陸上とのオンライン通信(漁場選択) を可能とした無人操業で ある。

1963年(昭和38年)、地元造船会社の下請会社として船内の 配電盤や分電盤を製作する㈱東和電機製作所が創業。先代社長 が、親戚の漁師からイカ釣り漁具の製作を依頼された事をきっか けに、電気式自動イカ釣り機の開発を開始した。 1971年(昭和46年) に「はまで式自動イカ釣り機」を販売。 これが4年後には年間1万台を超す大ヒットとなる。 この頃、大手企業も 参入するほどのイカ釣 り機ブームとなり、多 い時には全国で40社 にも及ぶ企業がイカ釣 り機を製造した。 一時はトップシェア を誇っていたものの、 すぐにシェアを明け渡 してしまう。しかし、そ うした中でも同社は、 直接漁船に同船し、現 場に足を運びつつ、漁 業者の要望を聞きながら改良に改良を重ね、数多くのイカ釣り機を製作。 「シャクリ」という漁師の熟練技術を数値化し、自動水深への応 用が可能な負荷検知機能や漁探連動機能の付加など、マイコンを 用いることで自動制御を実現。イカ釣り漁業の革新をもたらした。 同社のマイコン制御のイカ釣り機を搭載した漁船は、漁師の熟 練技術を凌ぐ50%増の漁獲量を記録するほどの釣果が出た。 年間での最高売り上げ台数は1万台。現在でも年平均2千台を 販売している。こうした実績により、現在、国内はもとより韓国や台湾をはじめオーストラリ ア、ニュージーランド、 ロ シアなど世界30ヶ国以 上に輸出するなど、国内 外共にシェア70%を占 めるイカ釣り機トップ メーカーの地位を確立 している。

海外でもトップシェアを維持するイカ釣り機

年間での最高売り上げ台

お問合せ先