パワードウェア ATOUN MODEL Y
[株式会社ATOUN]
概要
現場の荷物の持ち上げ・持ち下げの際に作業者の腰への負担を軽減する着るロボット。重量物を床付近から腰付近へ持ち上げるときにはアシスト機能、重量物を高い位置から床付近へ持ち下げるときにはブレーキ機能がそれぞれ自動的に適用されるほか、長時間着用しても快適さが維持できるよう、重量と通気性に配慮したデザインとしている。
評価のポイント
現場ニーズを踏まえた開発が行われており、重量も価格も低く抑えられているというユーザー視点の面を評価。既に製品化され受注実績もあることに加え、現場の作業に合うよう制御面から容易にカスタマイズできるため、人手作業を必要とする様々な現場への普及が期待される。
人の動きに合わせて腰を自動的に助ける “着るロボット”
腰を助ける「着るロボット」
パワードウェアATOUN MODEL Y は現場の荷物の持ち上げ・持ち 下げの際に作業者の腰への負担を軽減するロボットです。体幹の 動きをセンサーで検出し、人の動きに合わせて腰部のモーターが回転します。重量物を床付近から腰付近へ持ち上げる時には太腿を引く力と背中から上体を引き上げる“アシスト機能”、重量物を高 い位置から床付近へ持ち下げるときや荷物をそっと丁寧に配置す るときには、上体をゆっくり下げられるように支える“ブレーキ機能” がそれぞれ自動的に適用されて、腰の動きを補助します。 効果が最も感じられるのは、腰を繰返し曲げ伸ばしする作業のと きです。一般的に関節の屈伸は回数を重ねるほどつらく、負担を感 じるようになりますが、本機はそれを軽減します。
現場のニーズを忠実に製品化
作業現場には空調設備がないことも多 く、実は「暑さ」は労働者にとっての隠れた 課題となっています。暑さは身体から体力 や集中力を奪いますし、大量の汗は衛生 上の問題をはらんでもいます。こうした事 情を踏まえて本機では、身体との接触面積 を極力小さくする通気性に優れたデザイ ンを本体に採用しました。また、ファンスー ツ(作業着の中の風通しをよくするため に、扇風機が取り付けられた作業着)も併 用できる設計にしています。さらに、装着 に用いるベルトを取り外しできるようにすることで、洗濯して清潔に 保つことができるようにも配慮しています。 従来の腰補助タイプの多くの電動式アシストスーツは、100万 円を超えるものがほとんどであり、価格が導入ハードルになるケー スが少なくありませんでした。本機では、採用部材の汎用化や組立工程の簡素化などにも取り組んだことで、大幅なコストダウンを実 施。中小企業でも導入が可能なレベルの価格を実現しました。同レ ベルの機能を持つ機器のなかでは最高レベルのコストパフォーマンスです。
通気性に優れたデザイン
導入実績
2018年7月から出荷を開始し、9月時点での受注数は100台超。物 流・工場・建設・農業などさまざまな現場に導入いただいています。 導入企業の中には「同業他社にも紹介したい」との希望から、代理 店契約を締結したケースもあります。ユーザー目線からのリアルな 使用感や使用事例などが広まることにより、今後はさらに多くの分 野、企業での導入が期待されます。
通気性に優れたデザイン 食品残渣リサイクル企業で使用されるATOUN MODEL Y