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Excellence Award (Components and Software Category)優秀賞(部品・ソフトウェア部門)

ロボット・FA機器向けオープンネットワークインタフェース "ORiN"

[株式会社デンソーウェーブ]

ロボット・FA機器向けオープンネットワークインタフェース

概要

ネットワークに接続された各種装置に統合的にアクセスするインタフェース仕様により、メーカーや機種に関係せず、共通した方法でロボット・コンピュータ間の情報交換が可能となるソフト。ORiN協議会により試験フィードバック、仕様制定され、(1)分散オブジェクト技術に基づくソフトインタフェース、(2)XMLによるロボット情報表現、(3)SOAPによる遠隔通信機能など、先進標準技術により構成され、ロボットのみならず幅広い分野へも適用されている。2006年より販売開始し、現在国内外で140本以上が導入されている。自社ではカーエアコン製造ラインに導入、350台以上の機器が接続され、稼働監視・保守情報収集に活用。大幅な稼働率向上を達成している。またORiN協議会による多様な生産システムへの適用・国際標準化活動も進めている。

評価のポイント

国内主要ロボットメーカ協力の下で制定されたインタフェース規格

ORiN(Open Resource/Robot interface for the Network)は、ロボットとコンピュータの円滑な 連携を目的とし、国内主要ロボットメーカ協力の下で 制定されたインタフェース規格です。デンソーウェー ブは規格検討段階から中心メンバとして活動に参画 するとともに、ORiN規格に基づく実行ソフトウェア の開発・商品化や、ORiNを使ったアプリケーション・ 技術開発を積極的に推進しています。
〈柔軟なインタフェース仕様〉
ORiNは、ロボットのみならずFA機器全般への接続 を考慮した規格化により、PLC、NC工作機、操作パ ネルなどとの接続や、OPC・各種フィールドバスとの 情報交換を実現しています。これにより、メーカに依 存せず幅広い機器との情報交換が可能です。
〈高い信頼性〉
デンソーでは、合計500台以上の機器をORiNで接 続した工場監視システムを構築、長期間にわたり無 停止で運用しており、システムとしての高い信頼性 を実現しています。
〈先進技術の実用化〉
ORiNでは、制定当初よりXML、SOAPなどの先進 技術を規格に導入するとともに、これらを機器接続 設定保存や遠隔地工場接続などに有効活用してお り、多様なシステム要求に対応可能です。
〈工場情報システムとしての活用〉
ロボットを活用した自動化を進めるにあたっては、生 産設備の稼働率向上のため、継続的な工程改善、迅 速な故障復帰、予防保全などの活動が不可欠です が、そのために必要となる情報収集は従来人手に よっていました。デンソーウェーブでは、これら活動 のための情報収集・分析システムをORiN上で開発、 デンソーカーエアコン工場に導入し7年間にわたっ て運用しており、ライン稼働率向上、管理工数低減、 保全活動の迅速化などの成果をあげています。
〈アプリケーションの開発と事業化〉
デンソーウェーブはORiNの用途拡大を目的として、 (財)機械振興協会技術研究所におけるMES(製造 実行システム)、ERP(企業資源管理システム)の実 用化研究システム開発に協力し、ORiNによる設備 情報収集機能を開発してきました。現在、同研究の 成果を各社が商品化する活動が始まっており、本年 はユーザへのシステム納入が始まるなど、事業化に 向けて確実に成果を上げています。

さらなる普及を目指して

〈活発な普及・PR活動〉
ORiN協議会では、ORiNの普及促進のため、各種 PR活動を積極的に推進しています。昨年度の JIMTOF(日本国際工作機械見本市)に引き続き、本 年度もシステムコントロールフェア・国際ロボット展に協議会としてブース出展し、ORiNをPRしました。 その他、雑誌への記事掲載、学会発表などを通じた 成果報告、講習会なども継続的に実施し、その知名 度向上を図っています。
〈アプリケーションの強化〉
ORiNの市場化・事業化のためには、通信インタ フェースとしてのORiN活用だけでなく、ORiN用各 種のアプリケーションの充実が不可欠です。ORiN 協議会では技術委員会内にアプリケーション部会を 設け、実際のビジネス化に向けて各社製品の連携 検証や、展示会でのPR活動を積極的に推進してい ます。
〈新規分野への適用〉
ORiN協議会では、ORiNの新たな適用分野としてホ ビーロボットなどへの対応も推進しています。本年 は、近藤科学株式会社の協力により同社KHR-2ロ ボット(昨年度「今年のロボット」大賞中小企業特別賞 受賞)との接続ソフトを開発、ORiN協議会の展示会 ブースでデモするとともに、同ロボットをテーマとし た技術講習会を開催するなど、新分野への適用を積 極的に進めています。
〈海外普及〉
デンソーウェーブでは、日本国内のみならず、欧州・ 北米などの各拠点を通じてORiNの積極的な活用を 提案しており、特にパソコンを用いた視覚装置や検 査装置とロボットを組み合わせるアプリケーションな どへの適用が広がっています。また、日本と同様に設 備情報収集へのORiN適用事例も出始めており、今 後海外でも一層のORiN活用・普及拡大が見込まれ ています。
〈国際標準化〉
ORiN協議会では、ORiNの国際的な普及・知名度向 上に向け、ISOなどでの規格化活動を推進しており、 ロボットに代表されるFA機器の接続インタフェース としての国際標準化をめざして活動を継続中です。

ORiNの構成

デンソー エアラインへの適用事例

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