介護老人福祉施設の変革(生産性革命)実現のためのロボット利活用の推進
[社会福祉法人シルヴァーウィング]
概要
平成25年度よりロボット介護機器を積極的に現場に導入し、利用者のADL(日常生活動作)改善やQOL(生活の質)向上だけでなく、介護者の介護負荷軽減や介護作業効率化にも努め、介護現場でのロボット活用の経験・ノウハウを蓄積。
評価のポイント
多くのロボットを試作段階から導入してメーカーとともに改良を重ねた結果として大きな成果を上げている。日本だけでなく世界各国の同様な福祉施設からの見学希望が後を絶たないなど、介護業界を牽引する役目を果たしている点を高く評価。
ロボット介護機器の利活用による介護現場変革
ロボット介護機器導入のプロセス
機種選定にあたっては、必要性、実績、扱いやすさ、操作の手間、 安全性、コスト、補償体制(企業の信頼性)などを考慮して選定して きました。 (1)導入の目的や効用・効果を理解して機種を選定 (2)IT環境など場所の状況を確認 (3)安全性の仕様及び残留リスクが記載された書面を入手 (4)利用者の状況に即したアセスメントを行い、ケアプランを作成 (5)使い方の統一などの職員教育を実施 (6)事故を避けるため必要かつ十分な情報を共有 介護サービスは対人社会サービスと言われ、そこで使用される 機器は人との接触度が高く、高次の対人安全性が求められます。 残留リスク低減のための介護現場での取組みとしては、 ①機器の正しい使用法の確認 ②想定される機器の誤使用を検討 ③事故発生時の対応を考慮 するなどの注意を払ってきました。
ロボット介護機器導入の目的
人手を基本としながら人とロボットの最適な組合せを考えて、 (1)利用者の生活の質の向上 「自立を高める」「より安全な生活の実現(生活機能の向上)」を することで、生活の質の向上を図る。(2)人とロボットのワークシェアで新しい介護のあり方を構築 人に協力して働く(協働)ロボット介護機器を利活用して、負 担の少ない新しい介護のありかたを構築する。 *イノフィス社のマッスルスーツの評価 ①支援性能 ②安全性 ③装着性 ④着脱の簡便性 ⑤長時間 あるいは常時着用可能等を評価して負担の少ない介護方法を検討しました。
実際の活用事例
(1)可搬型階段昇降機による 送迎負荷の軽減 アルバジャパン社のスカ ラモービルによりエレベー ターの無い団地での送迎 作業を軽減
(2)リハビリロボットを活用し、 被介護者一人一人に合っ たリハビリ計画を作成しリ ハビリ訓練を実施
被介護者の外出する喜びと社会参加 機会の創出
ロボットケアで広がる人間の可能性
ロボット介護機器を活かして、高齢者の方々の ● 人生における継続性(生きがいを持って働けるうちは働き、社会 参加する) ● 自己決定権の尊重(健康を長く維持し、自立的に暮らす) ● 残存能力の拡大(重介護ゼロを目指す) そのような社会の実現を目指して、介護サービス現場の変革を図っ ていきます。