SPIDER(スパイダー)を用いた高精度地形解析による災害調査技術
[ルーチェサーチ株式会社]
概要
人が立ち入れない災害現場や急傾斜地において、天候に左右されずに地形データを取得し、三次元点群データの作成までを迅速に行うことを可能としたGPS制御による高性能無人ヘリロボット。
評価のポイント
ハードの設計開発・組立てから、現場での調査・計測オペレーション、データ解析までを一気通貫でソリューション事業として顧客に提供し、ロボットを活用した検査・調査事業領域でのソリューションビジネスのひとつの成功例といえる点を評価。
UAV(ドローン)による三次元測量
無人航空レーザ計測システム
我が国の社会インフラの多くが老朽化を迎え、大規模地震や風 水害が引き起こす土砂災害現場における調査は、人の立入りが困 難、かつ、二次災害による人命の危険が伴う状況にあります。また、 土木分野における人手不足と技術継承問題を解消するため、CIM やICT技術の活用が求められています。 このような社会的ニーズがある中、当社は、自律航行可能なUAVに、 三次元レーザスキャナと高性能GNSS/IMUを搭載し、樹木 下の地形データを高密度・高精度に取得できる三次元測量システムを開発しました。平成27年度 国土交通省及び経済産業省「次世代社会インフラ 用ロボット開発・導入検討会」現場検証(災害調査部門)にて、推奨技術として認定されました。
平成27年12月、奈良県 赤谷
樹木下の地形データを詳細に取得
システムの特徴は、従来の写真測量では調査が難しい樹木下の 地形データを迅速、かつ、高密度・高精度に取得が可能なことです。 本技術の優位性により、土砂崩落災害現場における調査を始め、 山林や急傾斜地の測量、森林管理、土工や起工測量等、適用分野は多岐にわたります。
熊本地震災害では、現地をレーザ計測したデータをその場で三次元解析し、安全を確認した上で捜索活動を再開しました。
今後の展開
本技術は、国土交通省が主導するi-Constractionにおいて、土 木分野における三次元データ化・CIMの手法として、今後一層の利 用が見込まれる社会インフラ用ロボット技術です。 また、今後もIoTとの融合を図り、新しい計測システムの開発に取り組みます。そして更なる社会ニーズに応えるべく、上空からの水中地形が計測できる技術開発に挑戦していきます。