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Excellence Award (Infrastructure, Disaster Response and Construction Sector)優秀賞(インフラ・災害対応・建設分野)

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO® SlabFinisher」

[大成建設株式会社/国立大学法人筑波大学]

コンクリート床仕上げロボット「T-iROBO® SlabFinisher」

概要

建設現場において床に打ち込んだコンクリートを平滑に仕上げる作業を省力化するロボット。こて1枚への加力が人による作業と同程度の重量となるように設計し、こてが回転しながら床に接した状態で床の上を移動することで、人がこてを使用して床を仕上げる作業と同等の効果を得ることが可能。

評価のポイント

バッテリー駆動により軽量化とともに騒音を減らし、建設現場への持ち込みや夜間での利用に配慮した設計が行われており、無線コントローラによる立位姿勢での操作及び事前走行範囲指定による自律運転が可能となるなど、建設現場のユーザーの使いやすさに徹した実用性の面を評価。

建設現場におけるコンクリート床仕上げ 作業を支援するロボット

開発背景・目的

近年の労働力人口の減少に伴い、各産業において労働力不足対 策・生産性向上を目的として機械化・ロボット化が進められてい ます。これは建設業においても同様の対策が強く求められている ものであり、大成建設㈱においても特に労働者不足が著しい職種 の「土間工」をターゲットとして、2014年度からコンクリート床 仕上げロボット開発を開始しました。コンクリート工事において 床に打ち込んだコンクリートを土間工が平滑に仕上げる作業は、 前傾姿勢での作業を継続的に行う必要があり身体への負担が大 きいものになります。またこの作業に要する時間はコンクリート の硬化速度に大きく左右され、冬季には気温が低くコンクリート の硬化速度が遅い為に相当な時間を要することになります。その ため今回開発したロボットは、これらの課題を解決し土間工の作 業環境を改善することを目的に、容易な操作方法で時間当たり人 より広いコンクリート床面積を仕上げることが可能な、コンパクトで利便性の高い支援ロボットとしました。

コンクリート床仕上げロボットの概要

コンクリート床仕上げロボットは左右1対の回転部に4枚ずつ 計8枚の鏝を取り付け、その鏝を床面に押し付け回転させながら移動することで床を仕上げることができます。ロボットの操作方 法は2つあり、1つはラジコン式操縦として手動のみで操作する方 法で玩具のラジコンカーと大差なく容易に対応できます。もう1 つは筑波大学の学術指導のもとに開発した、一度手動でロボット を操作して床仕上げ範囲を指定することで、その後ロボットが自 動で移動して床を仕上げていく「半自律制御操作」を用いた方法 です。これら2つの操作方法を駆使した作業により、コンクリート 床仕上げ作業の省力化を図ることを可能としました。

開発効果・事業展開

コンクリート床仕上げ作業に本ロボットを使用することで、床 の仕上げ段階において人のみによる場合の3倍程度の作業を行う ことが可能となり、作業効率を向上させます。また2016年11月よ り、本ロボットを使用したコンクリート床仕上げ作業を自社建築 現場7ヶ所、合計約1万㎡実施しました。その実績を元に汎用化事 業体制を整え、2018年8月より販売元:タイメック㈱、販売・リー ス代理店:日建リース工業㈱で販売・リースを開始しました。今 後、本ロボットの普及により、建設現場における生産性が向上し、 建設業界の生産性向上に繋がることを期待しています。

開発効果・事業展開

お問合せ先

大成建設株式会社

住所: 東京都新宿区西新宿1-25-1
担当: 社長室 コーポレート・コミュニケーション部 広報室
Tel: 03-3348-1111(大代表)
URL: https://www.taisei.co.jp/contact/