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Outstanding Achievement Award (Agriculture, Forestry, Fisheries and Food Industry Sector)優秀賞(農林水産業・食品産業分野)

農機向け後付け式の自動化システム

[株式会社トプコン]

農機向け後付け式の自動化システム

概要

自動操舵システムとは、位置情報を基に事前に設計した走行ラインからの離れ量を計算、その差分を戻すように農機のハンドルを自動で制御させるシステムである。現在国内で販売されている自動操舵システムは大きく二つに分類され、一つは農機に最初から取り付けられているシステムであり、本製品はもう一つの既に所有している農機に後付けするシステムである。

評価のポイント

後付け式の自動操舵システムは既存農機に使用できるメリットがあり、複数の機械で使い回しが可能で、1台の自動操舵システムで多くの作業に活用でき、北海道を中心に普及が進んでいることを評価。また、マップ機能を用いた可変散布、生育センサーに基づいた可変施肥などのセクションコントロール機能を備えた作業機との連携も農業者にとって有用である。

お持ちのトラクタが自動化トラクタに

日本の農業が抱える課題

現在の日本の農業は、農業就業者の極端な高齢化から、地域の 他の担い手に圃場管理を委託する農業従事者が増えています。担い 手は管理面積の増大に対応するため、作業者を雇用して法人化と いった、大規模営農化する動きが見られますが、技術の乏しい人材を 活用しつつ、広大な圃場の管理は容易なことではありません。特に 農業用車両の操作は、直進させること自体困難なものであることに 加え、車両の後ろに搭載した作業機械(肥料・農薬散布機等)の操作 を同時に行う必要もあり、熟練が必要とされます。なかでも畝立てや播種など、誤差数cmの精度で走行が必要な作業においては、高度な 運転技術が要求されます。

後付けができる自動操舵システム

自動操舵システムとは、高精度GPS受信機からの位置情報を基 に事前に登録した走行ラインに沿うよう農業用車両のハンドルを自 動で制御させるシステムです。本システムは三つの機器で構成され ています。①高精度GPS受信機:電子コンパスとIMU(姿勢計測装 置)が内蔵され、位置と姿勢の計測を行います。②コンソール: GPS 受信機からの位置、姿勢情報を処理するとともに、表示や設定を行う 表示器です。また位置情報を用い作業機械の制御を行うことができ ます。③電子ハンドル: 高トルクの電子モーターを内蔵し、自動で車 両のステアリング操作を行います。これらの機器は現在使用している 車両に後付けができますので、低コストでの自動化を実現します。また、車両は季節ごとに使用する期間が短いので、自動操舵シス テムを車両間で使いまわすことで効率の良い運用が行えます。

非熟練者に難しい作業を

自動操舵システムを使えば、非熟練者でも熟練者に近い高精度で 効率良い作業が行えます。非熟練者に難しい作業を任せることで、規模拡大の阻害要因の一つを解決することができます。また、熟練した作業者にとっても、ハンドル操作をシステムに任せることで疲労の軽 減に繋がるだけでなく、作業機の確認に集中できるため、より高精度 な作業を行うことができます。特に日本で多く行われている超低速 (0.1km/h)での作業では高い効果を発揮します。

農作業のDX化をサポート

日本では急速に普及が進んでいる自動操舵システムですが、ス マート農業先進国である欧米では既に一般化されています。農業用 車両や作業機械は高度に電子化され、自動操舵システムの位置情報 と連動し自動的に車両と作業機械を制御します。自動操舵システムに 蓄積された制御(作業)データはクラウドに送られFMIS(Farm Management Information System)というシステムで運用され ています。  一方、現在の日本ではハンドルの制御で自動操舵システムを活用 しているのみで、記録されている作業データは活用されていません。 今後日本の作業機の電子化が進めば更に有益な情報を取得するこ とができるようになります。欧米さながらに農業機械が情報機器とな ることで日本でも農作業データの活用が進み、経験と勘に頼ってい た農業からデータに基づいた農業に移行するための一助になることを目指します。

農作業のDX化をサポート

お問合せ先

株式会社トプコンポジショニングアジア

住所: 東京都板橋区蓮沼町75-1
担当: IT農業ソリューション部 吉田 剛
Tel: 03-3558-2511
E-mail: tyoshida@topcon.com