社会インフラサービスを支える業務DXロボットugo(ユーゴー)
[ugo株式会社]
概要
オフィスビルや商業施設の警備用途、メーター点検を行うロボット。「ugo Pro」「ugo Ex」「ugo mini」の3モデルが提供されている。「ugo Pro」は2本のアームと表情豊かな顔ディスプレイを持ち、エレベーター操作によるフロア移動に優れた機能を持つ。「ugo Ex」はカスタマイズ可能で、多様なセンサーやカメラを追加できる。「ugo mini」はコンパクトで機動性が高く、狭い空間での点検作業に適している。また、ロボットアームを活用したエレベーターのボタン操作やAIを用いた障害物チェック機能を備え、安全性と信頼性を高めている。
評価のポイント
アナログ計器の読み取りなどの機能を備え、既存設備の変更することなく従来の人間の業務を確実に代替している。ハードウェア、ソフトウェア、運用プラットフォームを自社で一貫して開発し、ユーザのニーズに応じたソリューションを提供する点で独自性がある。出荷開始から3年弱で累計出荷台数は200台を超え、2023年にはマーケットシェア1位(54%)を獲得。今後は介護現場や医療施設、通信基地局やデータセンターなどでの活用が期待されており、国内外でのさらなる展開も計画されている。
社会インフラサービスを支えるロボット
業務DXロボット「ugo」(ユーゴー)とは
業務DXロボットugoは、人が現地でおこなっていた様々な作業 を遠隔化・自動化することで、現場で働く人の生産性を高めること を目的に開発されたロボットです。主な用途として、オフィスビルや 商業施設の警備業務、データセンター、発電所や工場などにある設 備の点検業務で多く利用されています。ugoは、使用環境や要件に 応じて選べる「ugo Pro」「ugo Ex」「ugo mini」の3つのモデルを 用意しています。 フラッグシップモデルである「ugo Pro」は、2本のアームを備え ており、建物内の設備にアクセスすることが可能です。「ugo Ex」は カスタマイズ性が高く、ユーザーが必要とするカメラやセンサーを 追加できるデザインとなっています。コンパクトな「ugo mini」は、 狭い空間でも高い機動性を発揮します。さらに、「ugo Platform」 を使用することで、ユーザーはノーコードでロボットを自動化し、業 務フローを最適化することができます。
開発に至った社会的背景
日本では少子高齢化が進行し、生産年齢人口の減少が深刻な問 題となっています。特に保安・保全に関わる職種では、人手不足が顕 著であり、これが社会全体の安全性や効率に大きな影響を与えて います。例えば、警備やメンテナンスといった業務は高い需要があ るにもかかわらず、人材確保が困難です。このような背景からロボ ティクス技術を活用した自動化が求められています。 ugoは、そんな保安・保全に関わる業務の人手不足を解決するた めに開発されました。警備業務においては、ロボット自身がエレベー ターを操作し、フロアを移動して巡回などの業務を自動化すること で、警備員の負担を軽減することができます。また、点検業務におい ては、各種計器類の目視確認や温度・空気質の確認など、人が五感を 使って行うアナログ的な点検作業をカメラやセンサーを活用してデ ジタル化することで、効率的かつ正確なデータ取得を実現します。
導入事例
警備の導入事例として、東京都内のオフィスビルでugoを導入し た結果、日中の立哨業務と夜間の巡回警備の効率が大幅に向上し ました。従来は人手で行っていた夜間の巡回業務を2台のugoが担 当することで、不足していた警備員のポストを補い、現場警備員の 肉体的負担を大幅に軽減しました。これにより、警備員はより人が行 うべき重要な業務に集中することができ、全体的な警備体制の質が 向上しました。また、ugoの導入により、「ロボットを使った新しい働 き方」として注目を集め、警備員の離職率が低下し、新規の警備員 募集においても応募者数が増加するという効果も見られました。 点検業務では、データセンターの機械室にて従来人が毎日95分 かけて行っていた日次点検業務を、ロボットとAIを活用することに より従来比80%削減の最大20分まで短縮することができました。 また、人が1日1回実施していた点検業務をugoが1日複数回行う ことで、点検頻度を向上することができ、常に同じルートで点検を行 うため、点検漏れといったミスの削減にも効果を発揮しています。 ugoの導入により、人材不足が深刻な現場業務を少人数でも成 り立つサステナブルなオペレーションへと変革することができ、これ からの日本社会における課題解決に貢献していきます。
点検するugo mini