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Small and Medium-sized Enterprise and Venture Company Award (Director-General of the Small and Medium Enterprise Agency Award)中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)

惣菜盛付ロボット「Delibot™」

[コネクテッドロボティクス株式会社/TeamCrossFA]

惣菜盛付ロボット「Delibot™」

概要

食品産業の中でも生産性が低く、自動化が進んでいない、惣菜業界の盛り付け工程をサポートするロボットシステム。ポテトサラダのような不定形な食材を決められた重量を計測して掴み、製品トレーに盛り付ける工程を4台で1時間1,000食という一般的な食品工場で求められるスピードに対応して自動化。マグネット式のハンドを取り替えることで1台でも種類の異なる惣菜や、異なるサイズのトレーに盛り付けることが可能。

評価のポイント

画像を使わず、力センサとロボット(スカラー型の4軸)の動きのみで、不定形の食材の盛り付けを実現している点を評価。また、ロボット専門家のいない現場での使いやすさを考慮し、ハンド手先の脱着をマグネットにしたり、手先を覆うフィルムにも試行錯誤を行っている。食品産業でニーズが高い工程を対象としており、優れた技術を有しているため、今後の普及に期待ができる。

惣菜の多品種少量生産に対応、 不定形物を定量把持できるロボットシステム

惣菜盛付ロボット 「Delibot」の概要

「Delibot」は、ポテトサラダなどこびりつきの多い不定形な食材 を、決められた重量を計測して掴み、一般的な食品工場で求められ る生産スピードでトレーに盛り付けます。また、マグネット式のハンド を取り替えることで1つのロボットシステムで複数の惣菜や、異なる サイズのトレーにも対応できます。

開発の背景

惣菜業界は日配品で時間帯によって異なる惣菜を作るため、多 品種少量生産が避けられず、人の手に頼るところがほとんどです。 技術的な面では人と同様の精度・速度・見栄えの美しさで盛り付け ることの難しさと、スムーズな段取り替えが求められるという壁が ありました。従来より人手不足や生産性向上、労働環境の改善の観 点から自動化が期待されていますが、高度な技術が必要で、高価格 で大規模なものになるため、中小規模の惣菜工場の機械化は困難 とされてきました。

特徴

現場ニーズに対応するべく高度な技術を用いつつ、将来的な量 産化を見据えて、実装可能な機材や技術を見極めて設計開発を進 めました。

(1)不定形食材を定量把持

ハンド部分に重量センサを搭載し、食材の表面を接触センシン グで検知、表面からどのくらいの深さまでつかめば目標重量を 把持できるかを推定しています。食材を持ち上げた後も計測し て、重量に応じて掴み直す補正を行います。こびりつきをふるい 落とす動作も実装し、定量で盛り付けることができます。

(2)単一ロボットシステムで複数の食材やサイズに対応

食材の特性(こびりつきや、落ちやすさなど)にあわせたロボッ ト制御をソフトウェアで行います。また、複数サイズのハンドを 備えており、工場の従業員でも交換ができるようにマグネットを用いたシンプルな仕組みで設計しています。コンテナやハンド は取り外して洗えるので清潔に保つことができます。この構造 によって3分以内に段取り替えができます。

(3)高速にきれいな盛り付けが可能

きれいに盛り付けるために特殊ハンドを設計しました。シンプル な形状と食材用のビニールカバーを組み合わせることでこびり つきを回避します。1台で1時間あたり250食、人と同じように 惣菜を盛り付けることができます。これは1人分の作業スピード に値します。1生産ラインに4台設置することで1時間あたり 1000食分と、工場の生産ラインに導入可能な精度・速度・コ ストで実装できたのは業界初となります。

こびりつきの多いポテトサラダを定量測って盛り付け

こびりつきの多いポテトサラダを定量測って盛り付け

実績と今後の展開

マックスバリュ東海様との連携の中で開発を進め、現在4台を工場 に導入しています。従来7人で行っていた盛付工程は3人へと省人化 を実現しています。現場ニーズに応えるために盛り付けテストをお こなった惣菜は数十種類を超え、さらなる多品種生産に対応できる 目処が立っています。 国内の中食・惣菜市場は10兆円を超え、今後も市場は拡大して いくと予測されています。多くの食品工場でご活用いただき、単調 で生産性の低い仕事はロボットに任せ、人はより付加価値の高い 仕事にシフトしていくことで食品業界全体の成長に貢献していき ます。

お問合せ先

コネクテッドロボティクス株式会社

住所: 東京都小金井市中町2-24-16 農工大・多摩小金井ベンチャーポート
担当: 広報担当 田口
Tel: 03-4520-5786
E-mail: pr@connected-robotics.com